今回は珍しく、昔の教え子の話をしたいと思います。
「お前、絶対文系だろ」
友達から、そう言われまくっていた子が、
うちの塾に来たんです。
当時、対面でやっていた塾ですね。
で、その子の勉強の仕方を見ていると……
「ああ、確かに文系かもなあ」
と思うところがありまして。
いや、こんな言い方をすると、
文系の人に失礼かもしれないんですけど。
数学が苦手な子によくある勉強の仕方を、
しっかりしていたんですよ。
解き方を覚えて、なんとかしようとする。
「うわ、これは確かに、このままだと数学伸びねえな……」
と。
ところが、その子。
最終的には、理科大、そして本命の千葉大まで、
受けたところを全部取ってきました。
理系受験、全勝です。
……何があったんだって話ですよね(笑)
今日は、その子と、しつこく「なんで?」を聞き続けた私の話です。
ちゃんとやってくる。なのに、模試で取れない

紹介で来てくれた子で、
近隣ではトップの公立高校に通っていました。
初対面の印象もよかったんですよ。
教えたことは、ちゃんとできるようにしてくれる。
そこは、いいんです。
ただ、勉強の仕方を見ていると、
「うーん。ちょっと待ってね」
となることがありました。
この問題は、こう解く。
こういう形だったら、こうする。
その記憶を頼りに解いているから、
少しひねられると、対応できなくなる。
あるとき、メッセージが来ました。
「今日、模試だったんですけど、全然取れませんでした」
うん。
やっぱり、そこなんだよね。
高2のときだったと思います。
「解き方を覚えて、なんとかしようとしてない?」
「それ、何度か言ってるよね」
「そろそろ、勉強の仕方を変えないといけないんじゃない?」
という話をしました。
ほれほれ、なんでそうなる?(笑)

そこからも、理由を聞きました。
もう、ずっと聞いていましたね。
こちらも、そこそこ教えてきているので、
「ああ、ここは理由を聞いたら、答えられないだろうな」
というところがあるんです。
なので、そこを聞きます。
「ここ、どうしたと思う?」
「こっから、なんでこういうことするの?」
すると、
「え、え?」
となる(笑)
ちょっと抜けているところもあって、
やり取りが面白い子だったんですよ。
こっちは、ニヤニヤしながら、
「ほれほれ、どうだどうだ」
「え、なんでそうなる?」
と聞いていく。
……書いていると、なかなか意地悪な先生ですね(笑)
でも、ここを通り過ぎたら、
また「この問題はこう解く」で終わってしまう。
なので、質問を持ってきたときも、
「なんで、こうするの?」
「じゃあ、ここはなんで?」
と、聞く。
本当に、よく聞きました。
これが、すぐには変わらないんです

もちろん、
「覚えるだけじゃダメなんだね。分かった!」
で、すぐに変わるわけではありません。
今まで、そうやって勉強してきたんですから。
どうして、この考え方を使うのか。
なんで、ここでこうするのか。
そこを、自分の中に落とし込めるようにしていく。
数学も、理科も、
少しずつ、少しずつ、ずっとやっていました。
もともと、「なんで?」と考える癖がない子だったので、
その癖をつけさせるのは、本当に大変でした。
いや、本当に時間はかかりましたよ。
ただ、高2のうちから、そこに取り組めた。
これは、よかったなと思っています。
模試には、その後も苦労していました。
なので、模試の点が急に上がって、
あとは順調でした、という話でもないんです。
で、受験はどうなったかというと。
理科大、そして本命の千葉大へ

受けたところ、全部取ってきました。
全勝です。
理科大も合格。
そして、本命の千葉大も合格。
おおおお。
全部、取ってきたか!
これには、本人も周りもびっくりでした。
うれしそうに報告に来てくれたんですよね。
「お前、絶対文系だろ」と言われていた彼が、
理系受験で、全勝。
いやあ、頑張ったね。
本人が、教えたことをちゃんとできるようにして、
時間をかけて取り組んできた結果です。
こちらも、なかなか苦労しましたが(笑)
あの、
「え、え?」
となっていたやり取りを思い出すと、
やっぱり、うれしいですよね。
「ほれほれ、なんで?」
と、しつこく聞き続けて、よかったなと思う話でした。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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塾長 山﨑慎太郎
数学・物理担当&心理カウンセラー
解き方を覚えるだけの勉強から抜け出すには、「なんで?」を積み重ねるしかありません。
その練習、一緒にやりませんか。
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