ある日の最後の授業にて……
ある力学の問題を解かせていたんです。
生徒がどんな風に考えて解いているのかを見るため、
がんばって解いている生徒のノートをのぞくと……
そこには……
「な、なんじゃこりゃああああああああ!!!」
……力の図、だったはずなんですが。
いろいろ書き込まれていて、
何がどうなっているのか、よく分からない。
その図、本当にそのまま解くつもりですか?
図は描いている。でも……

物理では、図を描くことが大事です。
私も、生徒にはよく言います。
ただ、描いた図に、次々と書き足していくと、
どんどんごちゃごちゃしてくることがあります。
そのまま解こうとして、
力を書き漏らしたり、立てる式を間違えたりする。
図を描いていても、
力と運動の関係を整理できていなければ、
そこでつまずいてしまうんですよね。
そういうときは、
「いったん、図を描き直そうか」
と声をかけます。
めんどくさいですよね。
もう描いたんだから(笑)
でも、ここは、そのまま進んでほしくないんです。
斜面の問題なら、方向ごとに分けてみる

例えば、斜面を滑る物体。
物体は、斜面に沿って動いています。
じゃあ、その方向に、どんな力が働いているのか。
それに垂直な方向は、どうなっているのか。
力を、斜面に沿う方向と、
それに垂直な方向に分解して考えます。
それを全部、一つの図にまとめて書こうとして、
ごちゃごちゃになるなら、図を分ける。
斜面に沿う方向の図。
それに垂直な方向の図。
それぞれに、力を書き込んでいくんです。
どの力が、どちらの方向に関わっているのか。
それが、物体の運動とどうつながっているのか。
一つずつ、確かめてほしいんですよね。
めんどくさくても、そこは手を抜かない

図を描き直す。
方向ごとに図を分ける。
そこに、力を書き込む。
最初は、手間がかかります。
でも、そのひと手間を通して、
どんな力が、どう働いているのかを整理する。
物体の運動に、どの力がどう関わっているのか。
そこが見えるようにしていくんです。
だから、めんどくさくてもやってほしい。
ここは、手を抜いてほしくないんですよ。
ごちゃごちゃした図から、
なんとなく式を立てて先へ進む。
それで間違えてしまうなら、
いったん戻って、描き直しましょう。
ノートに図があるから、と安心する前に、
ちょっと見返してみてください。
机の上と同じで、ノートの上も「出しすぎ」には要注意です(笑)
→ 片付けが遅い子って、そもそも物を出しすぎなんです(笑)
その図、自分でちゃんと読み取れますか?
ヤマサキにのぞかれて、
「なんじゃこりゃあああ!!!」
となる前に、ぜひ(笑)
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
オンライン理系専門塾プロパス
塾長 山﨑慎太郎
数学・物理担当&心理カウンセラー

