今、ある通信制高校で、
「反転自学習講座」という講座を行っています。
前の記事でも名前を出したんですが、
そもそも、どんな講座なの?
という話なので、
今回は、何をやっているのか。
そして、なんでこんな講座を作る必要があったのか?
その辺を、ちょっとお話ししようと思います。
この講座を作った目的とは?

そもそもこの講座は、こんな目的で作ったんです。
それは……
中学で不登校だった子たちが、
そのときに学び損ねてしまった内容をやり直す。
そして、高校の数学にもちゃんとついていけるようにして、
大学受験に挑戦できるようにする!
そんな目的です。
もちろん、不登校だったからといって、
みんな中学の内容が分からないわけではありません。
ただ、授業を受けられなかった時期があって、
学び残しているところがある子もいます。
その状態で高校の集団授業に入っても、
ついていくのは、なかなか厳しいんですよね……。
じゃあ、個別指導しかないのか?
となるわけですが、
個別指導にも、考えないといけないことがあります。
この辺は長くなるので、別の記事で……。
ということで、
複数人を見ながら、
それぞれの中学数学の抜けた部分をカバーできる講座を作るべし!
となって、できたのが、
「反転自学習講座」なんです。
動画×大量の演習プリント×山﨑のアドバイス

中学の内容が抜けているといっても、
どこが抜けているかは、人それぞれです。
文字式の計算から確認したい子もいれば、
関数がよく分からないという子もいる。
なので、全員一律に同じ内容を説明するだけでは、
それぞれに必要なところを十分に扱えません。
そこで登場するのが、
山﨑が深夜にコソコソ作った単元解説動画です(笑)
これを使って、
一人一人のペースや、今の理解度に合わせて学び直してもらいます。
進め方は、こんな感じです。
Step1 単元解説動画とテキストで学び直す
まずは、自分に必要なところの説明を確認します。
Step2 演習プリントを解いて、山﨑がチェックする
動画を見て分かったつもりでも、
自分で解いてみると、手が止まることもあります。
なので、実際に問題を解いて、
どこまで理解できているかを確認します。
Step3 必要なら戻って確認。身についたら次へ進む
難しそうなら、前の内容に戻ることもあります。
逆に、ちゃんとできていれば、
どんどん先へ進んでもらいます。
そうやって、中学の内容を一つずつクリアして、
高校の内容へつなげていく。
ざっくり言うと、そんな講座です。
じゃあ、動画とプリントと解答だけ渡せばよくない?

まあ、それで勉強が進むなら、
そうしているんですが(笑)
なぜ、そうしなかったのか。
なぜ、わざわざ教室に来てもらって、
山﨑の目の前で勉強してもらうのか。
理由は、大きく二つあります。
理由1 家で一人だと、なかなか動画を見ない
勉強の動画って、
家で、しかも一人で見るのは、なかなか気が進まなくないですか?
おもしろくて笑える動画なら、
延々と見ていられるんですけどね(笑)
勉強の動画を見ようと思って開いたのに、
気づいたら、関係ない動画を見ていた。
そういうこともあると思うんですよ。
前の記事でも書きましたが、
気合いを入れて作った30分の授業動画が、
たった1、2分しか見られていなかったこともありました。
困りました(苦笑)
もちろん、動画を使って、
自分でどんどん勉強できる子もいます。
実際、うちの塾生にも、
市販の動画講座を化学の勉強に活用していた子がいます。
ただ、教材を用意したからといって、
みんなが同じように使えるわけではないんですよね。
動画そのものは、使える。
でも、その動画を使って勉強できる環境まで用意しないと、
せっかくの教材も生かせない。
だったら、まずはその場に来てもらって、
動画を見て、問題を解く時間を作ろう。
そう考えたわけです。
理由2 「見ました」だけでは、理解できたか分からない
もう一つは、
動画を見たとしても、内容を理解できているとは限らないからです。
「ちゃんと見た?」
と聞くと、
「見ました」
と返ってきます。
でも、
「じゃあ、この話、動画でどういう説明してた?」
と聞くと、
「………分かりません」
となることも、結構あります。
見たのは見たんでしょうけど、
大事なところを飛ばしていたり、
よく分からないまま進めていたりするんですよね。
なので、
「はい、じゃあ、ここの部分をもう一度しっかり見てきて!」
と戻ってもらいます。
すると、数分後には、
「すみません、分かりました(苦笑)」
と戻ってくることもあります。
本人は、ちゃんと勉強したつもりでも、
説明を聞き流してしまっていたり、
自己流の解釈になっていたりすることがある。
だから、「動画を見ました」で終わりにせず、
解いたものを見たり、考え方を聞いたりして確かめます。
そのために、
山﨑の目の前でやってもらうわけです(笑)
もちろん、動画だけでは理解しづらいところもあります。
そういうときは、私がその場で説明する。
どこで詰まっているのか分からなければ、
一緒にたどって、確認する。
なので、「反転自学習講座」は、
動画を見てもらうだけの講座ではないんです。
「勉強しなきゃいけないのは、分かってるんだけど……」という子こそ

この講座が合いそうだなと思うのは、
「勉強しなきゃいけないのは、分かってるんだけど……」
という子です。
一人だと、なかなか始められない。
動画を見ようと思ったのに、
気づいたら関係ない動画を見ている。
ついつい、楽な方へ行っちゃう。
まあ、自分もそうなんですけどね(笑)
そういう子に、
「ちゃんと自分で勉強しなさい」
と言うだけでは、
なかなか変わらないと思うんですよ。
なので、まずはその場に来てもらう。
そこで動画を見て、問題を解く。
分からなければ聞く。
私も、様子を見て声をかける。
一人ではなかなか始められない勉強を、
その場で進められるようにしたいんですよね。
今は、高校の現場で実践しながら、
どんな成果が出ているか、
どこに課題があるかを確認しています。
実際にやってみると、
気づくこともいろいろあります。
この経験を、プロパスの「数学ジム」にも
つなげていきたいと思っています。
ということで、今回は、
通信制高校でこんな講座を作ってみました~というお話でした。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
オンライン理系専門塾プロパス
塾長 山﨑慎太郎
数学・物理担当&心理カウンセラー


