高校物理の勉強法~物理を【独学】で学ぶことについて~

「物理とは、最も【独学】が難しい科目です。」

独学で何とかしようと考えている矢先に、なんてことを言うんだ・・・・・・
そう思った方、ごめんなさい。
でも、受験で使用する科目中で、物理が最も独学に向かないのは事実です。

物理が独学に向かない最大の理由は、

動くものを相手に考える科目だから

と山﨑は考えています。

実際の動き・現象を理解するには、
教科書や参考書を読むよりも見た方が早いです。

どうしてこの方向に力が働くのか?
を理解したければ、言葉と動きで説明しもらった方が段違いに理解しやすいです。

なので、同じ理科系の科目でも、
物理と化学・生物との勉強の仕方は異なります。
それが理解できていなかったため、
受験生時代の山﨑は化学が全くできませんでした。
そのくらい物理という科目は特殊です。

ただ、そうはいっても様々な状況によって、
物理を独学せざるを得ない人もいます。
そんな方のために、

「【独学】で物理を学ぶには?」

をテーマに書いていきます。なので、

絶対に物理で失敗したくない人だけ読んでください

では、どうぞお楽しみください。

ウソです。

物理は解いた問題量に対して、成績は比例しません。
逆に言うと、


少ない問題演習量で十分成績は伸ばせる

とも言えます。ぶっちゃけますが、物理という科目は

全科目の中で最も怠けられる科目

なんです。だから、本来頑張って物理に取り組むのはおかしいです。

物理で最も大事にしてほしいことは、

1つの問題から他の問題が解けるようにすること

です。

1つの問題を通して、考え方をしっかり学ぶことにより、
その分野の内容の理解が深まり、
そのテーマの背景が深まることによって、
多くの問題が解けるようになります。

しかし、残念なことにこれを理解して勉強している受験生、高校生は非常に少ないです。
他の科目のように

「問題集を何周するか」という不毛なトレーニング

に走ってしまいがちです。
これは本当にもったいないことです。
物理は、全科目の中で最も怠けられる科目なのに・・・・・・

本来であれば、物理にかける時間は極力少なくし、
そこで空いた時間を、英語や数学などに時間を費やしていくべきです。

ただ、これが簡単には行かないのが独学の難点です。
では、どのようにしていけばよいのでしょうか?

「わかる→解ける」という状態を目指すのは、
すべての科目に共通して言える大事なことです。

しかし、「すべて完璧に理解しないと解けるようにならない」というのはちょっと違います。

特に物理では、単元の内容をしっかりすべて理解しきるのは、正直厳しいです。

なぜなら、物理で「わかる」を追求しすぎると、
必ず【数学】の壁
にぶつかります。

ここで言う【数学】というのは、
「大学で学ぶ数学も含めた」数学になります。

ということは、物理に出てくる定理公式類の成り立ちをすべて知ろうとすること自体、
高校生には無謀と言えます。

なので、ある程度割り切って取り組むことが必要になります。
「わかる」ということは大事。
しかし、それにこだわりすぎず、
まず「解ける」ことを優先してください。

学校の授業で習ったことや覚えたことを使って問題を解けるような状態にすることで、
理解できるものが増えていきます。
ただし、その際は、たくさん解こうとせず、
1問1問を大事にすることを忘れないようにしましょう。


1冊

まずは1冊だけを徹底的にやり込みましょう。

使うものは学校で配られている教科書の副教材である問題集で十分です。
その中で扱う問題は、
基本例題などのシンプルな設定
のものでよいです。

なぜシンプルな問題でよいのか?それはシンプルな問題が

 ✅物理現象の記述の方法を学びやすく、
 ✅そのやり方が繰り返しやすいので、現象を少しずつ理解できる
 ✅そうすれば、この現象に対してこのように解けばよい

という流れが作れるからです。

扱う物理現象というのは、
教科書の例題もどの難関大学の入試問題も同じ
です。

つまり、
現象が同じなのであれば、結局やる事は同じ
なわけです。

だからシンプルな問題を「簡単だ~」と言ってバカにせず
丁寧に仕組みを理解して取り組みましょう。
それができれば、難関大学の問題も解けるようになるでしょう。

「これだけしかやらなくて平気なの?」
という心配な声が聞こえてきそうなので、
実際に私がやっていたことと、
教えている子たちにどのような指示をしているのかお伝えします。

まず、私がやっていたことは「予備校のテキストの復習」のみです。
これさえきっちりやりました。これで十分偏差値65くらいまでいけます。

教えていた子たちも「自作のテキストの復習」だけをやらせていきました。
偏差値60を超えるまでは。
で、そこからその子たちはいろいろと問題を解きたくなっていきます。

これは自然に起こることで、その結果偏差値75前後を叩き出す結果になります。
ちなみに私もこの子たちも偏差値は45前後のスタートです。
早い子だと、4月から勉強を始めて9月くらいには偏差値75に到達しています。

やたらと問題を解かなくても
シンプルに物理現象を理解しさえすれば
このように伸びていくのです。


【独学】を前提に話しておきながら、
やはりこれはきちんと伝えておく必要があると思っています。

物理は【独学】には向かないです。

時間をかけてやればもちろんできなくはないのですが、
自分の中に落とし込めるまでに時間がかかりすぎます。

なぜなら、自分1人で

✅どれが効果が出るシンプルな問題?
 ✅一体どんな現象なのかイメージが湧かない?
  ✅この式は暗記すべき、それとも・・・

   ✅どこまでが覚えるべき内容なの?

といったことが、きちんと判断できるのかどうかだからです。

暗記すべき式とそうでない式の判断が
果たして【独学】で可能なのか・・・・・・

正直言って、かなり難しいと思います。

さらに、先ほど「1つの問題から多くの問題を解けるようにする」
と言いましたが、その1つの問題を通して体系的な解き方を身に付けるのが物理です。
その体系的な解き方を【独学】で身に付けるというのは果たして可能なのか? 
と思います。

もしそれができているのであれば、
多くの受験生がひたすらに問題演習ということをしないはずです。
私が習っていた先生はこのように言っていました。
「物理は一番怠けられる科目だからな」
と。

確かにそうでした。
がむしゃらにやってできるようになるものでないのです。

もし、どうしても物理を独学するしかない・・・・・・
と言う人は、ここまでにお伝えした内容でがんばってみて欲しいです。

ここまで、物理を独学で勉強するためのことを書いてきましたが、
やはり独学は、理解することや時間がかかりすぎるためおススメしません。

なんども言いますが、物理は

「全科目の中で最も勉強量が少なくてよい科目」

です。その科目で、むやみやたらに時間をとるべきではありません。

私自身も、そのおかげで受験生時代助けられました。
私の場合、高校3年生で予備校に通い始め、
非常に良い物理の先生に習ったおかげで、
すぐに結果が出ました。

授業を聞いているだけで3か月ほどで偏差値は10上がり、
学校の物理ではクラスで最下位争いしていたところから、
最後のテストでは、2番手の子にに30点差以上をつけて1番になりました。

このときにやった勉強は、とにかく習ったこと、
つまりテキストのやり直しのみ
です。
これだけでこのような結果になり、物理は得点源となりました。

学校の授業や独学ではこんなことには絶対になっていません。
ちゃんと物理を学んだこその結果だと思います。
最終的な偏差値は、65を超えたくらいで安定しました。

このあたりのレベルになったら、
問題演習をしてもよかったのですが、
英語や数学が大変なことになっていたので、
それどころではなかったのです・・・・・・苦笑


もし、あなたが「等加速度直線運動」の公式と言われる

① \(v=v_0+at\)

② \(x=v_0t+\dfrac{1}{2}at^2\)

③ \(v^2-v_0^2=2ax\)

これらの式を覚えてしまっているのであれば・・・・・・

間違いなく物理をきちんと理解していません。
定義さえきちんと頭に入っていれば、
1つも覚える必要はないのです。

あと波動の分野でもそうです。
こんな式覚えていませんか?波の式と言って、

\(y=A\sin2\pi\Bigg(\dfrac{t}{T}-\dfrac{x}{\lambda}\Bigg)\)

こんな式です。

はっきり言います。絶対に覚えちゃダメです。

「波動」苦手になりますよ。得点源しないといけない分野なのに・・・・・・

そんな感じで、物理にはたくさん覚えてはいけないものがあります。
これを独学で判断してやるには、かなりきびしいと思います。

物理で覚えるべきものは

定義と実験式

だけです。
お願いですから、むやみやたらに覚えないでください。

そこで、1つご提案です。

やはり物理は独学ではなく、きちんと学んでほしいです。
(もちろん数学も・・・)
なので、ここまで読んでくれたあなたに、
特別なご提案をしたいと思います。

それは、

覚えることをほぼゼロに!
40分×2回でマスター「等加速度運動」特別講座

に参加してもらいたいのです。
これは、無料の体験授業と同様の扱いですので、
受講料はかかりません。

この講座で得られること

✅等加速度運動の式を覚える必要がなくなります

✅自由落下・・・鉛直投げ上げ・・・と言った運動を区別するのがアホらしくなります

✅座標やグラフの扱い方を正しく学べるので、解く時間が一気に短縮されます

などです。

この講座が終わった後、
「何これ、こんな単純だったの・・・・・・」
と思ってもらえると思います。

〈開催日時〉

8月2日19:30~(40分×2コマ)

※振替実施は致しません。動画提供も致しません。

この講座を受けてみて、
「よかった!これなら物理が伸びていきそう!」
と感じていただければ、ぜひご入塾ください。

「別に大したことがなかった・・・」
そうであれば、遠慮なくお断りください。
(そのときは理由を教えてください。今後の参考にしたいです。)

ご参加を心より楽しみにしてお待ちしております。

オンライン理系専門塾プロパス
塾長 山﨑慎太郎

映像授業


プロパスの授業を体験してみませんか?
おかげさまで体験授業はじめ通常の授業でも、「初めて数学が面白いと思った」といった声を頂いています。成績についても、模試の成績が偏差値20以上上昇した子もいます。 また、プロパスの大きな特徴の一つとして、定期的に対面での勉強イベントがあること。 普段はオンライン。春・夏・冬などの長期休みには、対面で徹底的に仕上げる。そんなオンライン塾。 他にも公式LINEを通して、質問・やるべきことのアドバイスなども行います。授業(オンライン・対面)+サポート全体を通して指導を体験しください。
オンライン理系専門塾プロパス
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