「解説を読んだら分かりました!」
と言ったら、
「ほぉ~。じゃあ、ここは何やってるの?」
と聞き返してくる先生、どうですか?
分かったって言ってるじゃん!
って思いますよね(笑)
はい、私です。
この「分かりました!」、
そのまま受け取ることは、あまりありません。
というのも、ちょっと聞いてみると、
「あれ? 分かってないじゃん(笑)」
となることが、結構あるからです。
「じゃあ、ここは何やってるの?」

もちろん、解説の全部を、
片っ端から聞いているわけじゃないですよ。
ただ、教えていると、
「あ~、ここ、意外と分かってないんだよな」
というところがあるんです。
なので、そこを聞きます。
「なんで、ここはこうしたんだろう?」
「これ、どういう変形をしたの?」
「ここでは、何をやってると思う?」
すると、さっきまでの「分かりました!」が止まる。
……あれ?(笑)
「そう書いてあるから」
という反応が返ってくることもあります。
うん、書いてあるのは知ってる(笑)
聞きたいのは、
なんでそうしているのか、なんですよね。
判別式、なんで今使った?

例えば、2次方程式の判別式。
解説に、判別式を使った計算が出てきたとします。
式を追って、計算を確認して、
「ああ、なるほど。分かりました!」
となる。
じゃあ、
「なんで、ここで判別式を使ったの?」
と聞いてみると、答えられない。
計算は追えたんだけど、
ここで判別式を使う理由は分かっていなかった。
そういうことがあるんですよ。
そこで、もう少し聞いてみます。
「そもそも、判別式って何を調べるものだった?」
ここもあやしければ、基本に戻ります。
「こういう話だったんだけど、覚えてる?」
と確認して、分からなければ、そこから説明する。
解説を読んだときには通り過ぎていたところで、
実は引っかかっていたんですよね。
頑張ってるのに、伸びないんです……

「家で一生懸命、参考書を開いて勉強しているんです。
でも、成績が上がらなくて……」
という相談でも、
話を聞いてみると、結構あるのがこれです。
本人は、ちゃんとやっているんですよ。
解説も読んでいる。
読んで、分かったと思っている。
でも、途中の「なんでこうするの?」が抜けている。
そのまま次へ進んでしまうと、
自分で解くときに、何をしたらいいか出てこないんですよね。
解説には書いてあった。
読んだら分かった。
でも、自分では思いつかない。
だから、ただ勉強時間を増やす前に、
その「分かった」を、ちょっと確認したいんです。
「分かりました!」の、その先まで

本人も、うそをついているわけじゃないんですよ。
本当に、分かったと思っている。
だからこそ、
「分かりました!」だけでは、こちらも分からないんです。
その子がどこで止まりそうか。
何を読み流していそうか。
普段の解き方や反応も見ながら、
ちょっと聞いてみる。
そうすると、
本人も気づいていなかった穴が見つかることがあります。
そこが見つかったら、
「じゃあ、ここを確認しようか」と戻ればいい。
こういうところまで見てくれる人がいると、
勉強の進み方も変わってくると思うんですよね。
ということで、
「解説を読んだら分かりました!」
と聞いても、ヤマサキは、
「ほぉ~。じゃあ、ここは?」
と聞くわけです(笑)
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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塾長 山﨑慎太郎
数学・物理担当&心理カウンセラー
数学の学び直しについて、こんな記事も書いています
