先日質問対応した子がいました。
高3です。
数学Ⅱの内容の質問だったのですが、
問題の意味が分からないとのことで、
私がいくつか例を書いて、聞いてみました。
すると、そもそもその単元の内容の基本が分かっていない、
ということが分かりました。
いや、それならまだ良かったです。
そこだけテコ入れすれば完了だったので。
ところが、(まあ、予想通りなのですが)
その問題を解くにあたって、答えを出すには数学Ⅰの知識が必要でした。
ただ、その子はその内容も分かっていない、事が分かりました。
ということで、さらにその数学Ⅰの内容を確認するために
中学数学の内容を題材に説明しました。
そこで衝撃を受けました。
これは自分の予想の斜め上をいっていました・・・・・・
それは、中2で習う1次関数のグラフが分かっていない、
ということが分かったのです。
この子をバカにするつもりはありませんが、
ただ、高3です。
約4年間に渡り、内容を理解していない、
ということが分かりました。
さすがに一瞬戸惑いましたが、
当の本人は真剣です。
今まで、そういったところまで気づいてくれる人に
巡り合わなかったということでしょう・・・・・・
そんな感じで、掘りに掘り起こした質問対応でした。
正直、個別指導のレベルになってましたね。
本当はルール上ダメなのですが、
私もその学校に毎日いるわけでもないですし、
プロパスの子ではないので、
LINEで連絡することもできません。
という感じで、やれることをやり切って終えました。
さて、この話、
多くの人が他人事で済まない
と私は思っています。
【分かっていない】ことが分かっていない。
分かりづらい日本語で申し訳ないですが、
そんな子がとても多いと思います。
変なたとえですが、
「そのままその道を歩くと、落とし穴に落ちるよ~」
という感じです(苦笑)
まあ、危険を全く察知できていないという感じですね^^;
でも、勉強あるあるですよね。
道のように、はっきりと目に見えるものではないですから・・・・・・
あとは、
そういう子をきちんと見つけてあげられていない指導者も多い
と思いました。
これは、大学生のバイトに限りません。
プロと言われている講師でも、
その子の本当の問題点を見つけてあげられていないケースが多々あります。
本当にきちんと指導するというのは、
質問してきた内容に答えるだけではなく、
もっと奥深くに抱えている問題を解決してあげられること
だと山﨑は思っています。
ちょっと久しぶりに熱く語ってしまいましたが、
こういう子が出ないように早めに見つけて対処してあげたい・・・
そんな今日この頃でした。
暑い日が続きますが
どうかお気を付けてお過ごしください。
お読みいただきありがとうございました。
オンライン理系専門塾プロパス
塾長(数学・物理担当&心理カウンセラー)
山﨑 慎太郎
追伸
オンラインなら、なおさら相手の本当の問題点を見つけるのは難しいです。
だからこそ、常に生徒の表情や言動といった反応は見落とさないようにしないといけません。
ちなみに今回質問対応した子、私が対応したのは初めてでした。
普段、いろんな人に質問していたので、よく質問しに来てえらいな~と思いつつ、
どんな質問してるのだろう?
と思って、大学生のアルバイトの子に質問している内容を聞いていました。
そのまま見ていようかと思っていたのですが、
生徒の反応を見ていると、
「あぁ、全然理解していないなぁ~」
というのがよく分かりましたので、
アルバイトの子には悪いのですが、
バトンタッチさせてもらいました。
そしたら、質問してきた問題に答える以前に
「あっ、これ、何でこう書けるか分かっていないね?」
と聞いたら、
「はい、そうです・・・・・・」
という感じだったので、アルバイトの子に
「ここからきちんと教えてあげてね」
と託してそのときは終了しました。
その翌日に、その生徒にバッタリ会って、
気になったので、
「昨日の話は解決したかい?」
と聞いたところ・・・・・・
「解決していません・・・」
えっ^^;
ということで、そこから私がレクチャーをする流れになりました^^;
こういうケース。多いと思いますよ^^;