近所のデニーズにて・・・・・・
ここ数日バタバタしていて更新ができませんでしたが、
共有したいお話が結構出てきました。その一つが
集団授業の【レベル分け】が無意味な理由
です。実は先日、久々に大人数のクラスの授業をしてきました。
100人弱の大所帯です(笑)
そうなると、あらかじめ予想はしていましたが、
生徒のレベル差が非常に激しい
そんなクラス状況だったんです。
一応、数学のレベルでクラス分けをした・・・・・・とのことでしたが、
余裕でついてくる子もいれば、私の言っていることがさっぱり・・・・・・
という子も入り混じる、完全にカオスな状況でした(苦笑)
ただ、こんな状況は何度も経験しているので
何にも焦ることはなかったのですが、
こんなクラス状況では少なくとも全員が満足できるような授業はできません。
さて、なぜ数学のレベルでクラス分けをしているのに
こんなことが起こってしまうのでしょうか?
それは、数学をはじめ理系科目について見方が間違えているからでなんです。
生徒さんの学力や実力は基本的にテストの点数で計ります。
文系の科目であればそれで十分かもしれません。
が、理系科目はそうはいきません。
例えば、あるテストで0点を取った子がたくさんいたとしましょう。
みんな0点なので、みんな学力は同じ
という考えが普通ですよね。
でも、これをやるから数学や理系科目での
きちんとしたレベル分けができないのです。
同じ”0点”でも全く意味が違う
結果としては同じ意味ですが、
その子の実力と考えた場合は、
同じ点数でも全く意味が異なることが多いです。
① 計算ミスをして0点なのか
② 条件を見落としていて0点なのか(やり方は合っている)
③ その問題での必要な公式を忘れていて0点なのか
④ その分野の知識だけが抜けていて0点なのか
⑤ その分野が全く理解できていなくて0点なのか
⑥ その分野の前の段階から理解できていなくて0点なのか
⑦ 中学数学の内容から分かっていなくて0点なのか
というように同じ0点でも、中身はこれだけ違います。
そうなると①と⑦の子が同じクラスレベルというのはおかしいです。
こういう実態を見ていかないと、正しくレベル分けはできません。
そして、学年が上がれば上がるほど
こういう問題が発生するんです。
ちなみにもし生徒一人一人を①~⑦で分類した場合
どんなクラス分けになるかやってみたいと思います。
レベルは上からA,B,C,D・・・・・・としましょう。
A:①②の子
B:③と④の一部
C:④の一部と⑤
D:⑥
E:⑦
このように5レベル編成くらいにしないと厳しいでしょう。
それか、C~Eの子は個別指導ですね・・・・・・
きちんと学力を伸ばすなら、
これくらいに細分化しないと意味がないです。
こんな状況なので、個別指導塾が増えるのはよく分かります。
うちの塾プロパスもですが。
ということで、久々の大人数クラスを担当したので
こんな話をしてみました。
ちなみに、理系に進もうとしている人に注意して欲しいことを伝えます。
もし、いま通っている学校の進路指導の先生や塾(集団・個別)の塾長が
文系出身者の場合・・・・・・
理系のことが全く分かっていない
可能性が非常に高いです。つまり、
見当外れなアドバイスをされてしまう
ということが起こります。
実際に学校の現場でもそうでしたし、
プロパスに転塾してきた子もそうでした。
なぜそんなアドバイスになるの???
と驚くことばっかりです。
別に文系の方をバカにしているわけではないです。
ただ、現実にこういうことが起こっている・・・・・・
ということを知っておいてください。
だいぶネガティブな話になってしまいましたね(苦笑)
次はもう少し明るい話題にしたいと思います(笑)
では、また次回お会いしましょう。
オンライン理系専門塾プロパス
山﨑
追伸
8/11(日)の数学特講、一旦募集締め切りとなりました。
オンライン塾ですが、対面で数学の集中特訓講座をやることにしたのですが
参加人数の上限が来ましたので、募集を締め切ります。
もし、どうしても何とかしないとヤバい・・・という方は、
お問い合わせフォームからご連絡ください。