なぜ?「中3数学正答率 50%割れ」全国学力テスト平均の衝撃。

勉強法

近所のマックにて……

木曜日、関東地方は恐ろしい豪雨でしたね。
奥さんからの送られてきたLINEの動画で知ったのですが、
我が家も一瞬浸水するのでは?という状況でした。

そのときの私はというと、目黒というところにいました。
16時から「特別課外授業」という名のハイレベル数学の授業を
目黒の学校で行うため来たのですが、目黒も豪雨。
授業前でしたが、ずぶ濡れでした……

まあ、そんな私の話はどうでもいいのです。

実は今回のタイトルにある

なぜ?「中3数学正答率 50%割れ」全国学力テスト平均の衝撃。

という話、ご存じでしたか?

少し前に文科省が発表した内容になります。
そのことを記事にしたニュースがこれです。

中3数学正答率、50%割れ 全国学力テスト平均、文科省公表 | NEWSjp
文部科学省は14日、小学6年と中学3年の全員を対象に4月に実施した2025年度全国学力・学習状況調査...

4月に実施した2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の【中3数学】の結果で、

前回の2024年度の平均が53.0%に対し、
今年度2025年度の平均は48.8%だったそうです。

年度によって問題が異なるので、
単純比較というわけにはいかないのですが、
ですが50%を切るというのはなかなか衝撃です。

ちなみに他の年度はどうなのかというと

2023年度 51.4%
2022年度 52%
2021年度 57.5%

という感じでした。

このあたりの数値は、
国立教育政策研究所

の調査報告から参照しています。

実際に各年度の問題を見てみました。
確かに年度によって問題レベルの変動はあります。
2025年に比べ2024年の方が解きやすい感じがします。

もし、来年度も50%を切るようであれば、
中3数学としての学力は下がっている可能性が高いかもしれませんが、
今の時点では断言はできないです。

ただ、調査報告にある課題を見ていると、
やはりという感じなのですが、
「1次関数」における課題が挙がっていました。

特に、
式とグラフの特徴の繋がりに課題というのがあって、
現場で見ている自分からすると、
「うん、納得!」
という感じの報告でした。

いま教えに行っている中高一貫校の中学生を見ていると、
グラフの情報から式が作れない
という子がたくさんいます。

昨日もそうだったんですが、
「この条件(図もある)から、直線の式どうやって求める?」
と聞いたら、
\(y=ax+b\) とおいて……連立……
という感じで答えてくれたのですが、
これ、全然条件を生かせていない方法でした。

そもそもきちんと条件や図を見ていれば
\(y=ax+b\) などとおく必要もなく、
さっと求まるものでした。

(明治学院高校の入試の問題でしたが……)

結局のところ、
「こうやって解いていたから……」
という感じで、きちんとした理解をせず、
やり方だけ真似している勉強になっているから、
このような答え方になる
わけです。
(答えてくれたのにごめんなさい^^;)

ただ、答えてくれた子もその自覚はあったようで、
ちょっとグサッときていたようです。(良い意味で)

他の子も授業後のコメントで
「1次関数についてきちんと理解ができていないことが分かった」
といってことも書いていて、
しっかり「正しく1次関数を理解していく会」
でもやってあげたいな~という気持ちになりました。

ただ、こっちからやってあげるということは言いません。
なぜなら、何でもやってくれることが当たり前になるからです。
そういう子は伸びません。

逆に、
「先生、絶対に1次関数をきちんとできるようにしたいので、
教えてください!!!お願いします。」
というように、自分から言ってきた場合は別です。

自分の課題をしっかりと把握して、
何とかしようとしてもがいて、
それでも難しいなら先生を頼る。
そういう子が伸びます。

何でもかんでも教えてもらえると思っている子は
結局のところ成長しません。

学校でもうちの塾でもそうですが、
伸びていることそうでない子は、
自ら動いているかどうかです。
待っている子には成長の機会はあまりないのです。

なんだか説教臭くなってしまいましたが、
この記事を通して伝えたいことでした。

あと、生徒さんも保護者の方もそうなのですが、
【数学】という科目の学び方をきちんと知ってほしい
です。

私も中学生のときそうだったんですが、
親から言われた数学の勉強の仕方、
今思うとめちゃめちゃ間違えているんです(笑)

親自身は数学出来たと言っていたのですが、
おそらく【解き方の真似事】で終わっていたと思います。
思い返すと言葉の端々にそんな感じニュアンスが出ていましたので……

数学はやり方を真似ればよい科目ではありません。
真似をするにしても
「なぜそうなるのか?」
というように、きちんと理論・理屈を理解して真似をしなければいけません。

分厚い参考書を勉強しまくってい伸びていない子っていますよね?
そういう子は間違いなく
「なぜ?」
が足りていません。
伸びないのは参考書が悪いのではなく、
【参考書の使い方が悪い】
のです。

分かりやすい先生に習っているのに、
できるようにならない子も同じ。
先生の言っていることを鵜呑みにして、
「なぜそうなるのか?」
という思考を放棄
してしまっているのです。

自分の生徒の時代と違い、
分かりやすく良い先生が増えました。
なのに数学できるようにならない……
という子はたくさんいます。

それは結局、「自分で考えない」からです。
分かりやすい先生に習っても、
それが集団授業・個別指導に関わらず伸びません。

特に個別指導で分かりやすく教え込む先生は、
正直習う意味がない
と思います。
分かりやすくかつ考えさせてくれる先生であることが重要です。

今習っている先生は考えさせてくれますか?
そして、自らも考えようとしていますか?
もしそうでなければ、数学は極めて無駄に苦労するでしょう。

そして、苦労した割には何ともならなかった……
ということになることも多々あります……

どうかそうならないためにも
早めに相談してほしいです。私に。
普段から、オンラインだけでなく、
実際の教育現場を見ているので
「これはまずい……早急に何とかしないと……」
という子をたくさん見ています。

早いうちならまだ何とかできますので、
ご連絡をお待ちしております。

気付けばめちゃめちゃ長くなっていましたね……
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

オンライン理系専門塾プロパス
塾長 山﨑慎太郎

(数学・物理担当&心理カウンセラー)

プロパスの授業を体験してみませんか?

おかげさまで体験授業はじめ通常の授業でも、「初めて数学が面白いと思った」といった声を頂いています。成績についても、模試の成績が偏差値20以上上昇した子もいます。
また、プロパスの大きな特徴の一つとして、定期的に対面での勉強イベントがあること。
普段はオンライン。春・夏・冬などの長期休みには、対面で徹底的に仕上げる。そんなオンライン塾。
他にも公式LINEを通して、質問・やるべきことのアドバイスなども行います。授業(オンライン・対面)+サポート全体を通して指導を体験しください。

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