自宅の書斎にて・・・・・・
昨日は数学特講第1回の開催日。
いつも通り、朝から晩まで数学にどっぷりつかってもらいました。
このときの様子はまた別で書きたいと思います。
よく頑張ってましたね~^^
さて、そんなテンションとは対照的に
今回は、かな~りシビアな話
をしようと思っています。
えぇ~
という人は、今すぐそっとこのページを閉じることをおススメします(笑)
結構辛辣なことを書くつもりです(苦笑)
マジメにきついことを書きます。
それでも良ければ読んでください。
では、行きましょう!
毎年のことながら、【数学Ⅱがヤバい】状況になる人が多発します。
最初はそうでもないのですが、
第2章のあたりからちょっとづつ・・・・・・ではなく、
一気に【数学Ⅱヤベぇ】となっていきます。
少し前ですが、今回の話に関係すること書いています。

自分で言うのもなんですが、
なかなか良いこと書いています(笑)
良かったらお読みでくださいませ^^
【数学Ⅱがヤバい】となる人ってどんな人?
いろんなところで言って来ているのですが、
数学Ⅱでこける人の大半は、
フィーリングで解いたり、暗記や覚えて対処しようとしてきた人たちです。
中学校の数学であれば、
こんな感じかな~で解けるものが多いです。
そんな感じで乗り切ってきた人、
きちんと理論立ててやってこなかった人は
【数学Ⅱがヤバい】となるでしょう。
あと、ひたすら「やり方だけを覚えてきた人」
このタイプも苦しいですね。
後でも書きますが、数学Ⅱの知識の量はかなり多いです。
言い過ぎかもしれませんが、
中学3年間の知識量に匹敵するんじゃないでしょうか?
しかも知っておかないといけない解法も多いですね。
なので、頭を使わず反復練習だけでこなしてきた人には、
分量が多すぎて飽和状態。
頭の中が混乱している状態なので、
できるようにならないんです。
なぜ、数学Ⅱでこけてしまうの?
上でも書きましたが、もう少し細かく書いていきましょう。
まず、1つは数学Ⅱの分量の多さです。
単に量が多いというよりは、
- 覚えていないと困る公式が多い
- マスターしないといけない基本となる解法が多い
- 0から導けるようにしないといけない公式が多い
- 新たなルールや定義が多い
なので、暗記に頼ろうとすれば、
量の多さでパンクしてしまいます。
これが理由で、
数学ⅠAのときは大丈夫だったのに、数学Ⅱになったら・・・・・・
という子が多いです。
数学ⅠAも覚えることは多いですが、
主要な項目も少ないので何とかできてしまいます。
(本当の意味でちゃんとできているかは疑問符が付きますが・・・)
もう一つの理由は、やる事が多いので
復習しきれないという問題があります。
しかも、学校はどんどん進んで行くので、
あっという間に振り切られてしまって、
復習が追い付かないということになってしまいます。
ここで意識が高い人は何とかしようとするのですが、
【数学Ⅱがヤバい】勢は、
もうどうしたらいいの~
もう無理~
という感じで諦めてしまいます。
そして、高3になって慌ててやるのですが、
もう時すでに遅しですね。
【数学Ⅱがヤバい人】実はもう1つ、大きな理由があります。
これは私の持論ですが、
それなりに多くの生徒さんを見ていて分かったことです。
まず、こちらをご覧ください
これは数学Ⅱにある分野の一覧です。
何それ?って感じかもしれませんが、
ふ~ん、くらいであまり気にしないでください。
今回は数研出版さんの教科書を参考に見ていただきます。

目次を見てみると、大枠の内容が次のようになっています。
- 第1章 式と証明
- 第2章 複素数と方程式
- 第3章 図形と方程式 ★
- 第4章 三角関数 ★
- 第5章 指数関数と対数関数 ★
- 第6章 微分法と積分法 ★
このうち★が付いたものに、ある共通なことがあります。
それが、私が考える【数学Ⅱヤバい・・・・・・】となってしまう原因です。
さあ、何だと思いますか?
中学を卒業している方なら、絶対に知っていると思います。
それは、
(平面)座標が関係している分野
になっています。座標とはこんな感じのものですね。

(ちなみに実際こんな細かな目盛りが入っていることはほとんどありません。)
この座標が絡んでくると、
なぜかできなくなる傾向が強いです。
座標そのものは数学Ⅱで初めて登場・・・ではないです。
初めて習うのはもっと前です。
いつでしょうか?
それは。中学1年生のときです。
比例・反比例という内容で初めて習います。
その後、座標が登場する場面は、
中2で習う1次関数、
中3で習う2次関数(限定バージョン)、
高1で習う2次関数(限定解除バージョン)
・・・・・・
という感じで、ひっきりなしに出てきます。
なので、本来であれば座標というものには慣れているはず・・・・・・
なのですが、どういうわけか苦手にする子が続出します。
どういうわけかと書きましたが、実は理由は簡単です。
中学1・2の時点での座標における考え方・取り組み方に問題があるからです。
先ほども伝えましたが、中学数学はなんとなく~で乗り切れる部分があります。
(もちろん難関の高校を受験する場合は無理ですよ。)
しかも座標において、考える関数は1次関数と2次関数の初歩くらい。
理屈は分からんでも、とりあえず覚えりゃいいや~くらいでやってしまうわけです。
結局のところ、習ってきたところを大事にしないことが問題
そんな感じでやってくるので、まずは数学Ⅰの2次関数でやられ、
そして、数学Ⅱでとどめをさされるわけです。
他の記事でも書いていますが、
中学数学をいい加減に学習してきた子に
高校数学、ましてや数学Ⅱを乗り越える力なんてありません。
そして、そもそも乗り越えようとする根気もないです。
そうなると手の打ちようがなくなりますが、
本当は心のどこかで何とかしたい気持ちはあると信じたいです。
もし、高3生でないのであれば、
まだ取り返しがつく時期でしょう。
この夏を棒に振った場合、相当厳しい現実が待っていると思ってください。
あと、この状況は1人で何とかできるという状況でもないので、
急いで正しい方法で教えて伸ばしてくれるところで習いましょう。
オンライン理系専門塾プロパス
塾長(数学・物理担当&心理カウンセラー)
山﨑慎太郎
追伸
数学Ⅱがヤバいならヤバいなりに対処すればよいのです。
ただ、そのための行動を起こす人が本当に少ないです。
気が付けば手遅れ状態の子はたくさん見てきていますし、
今年も見ていて、これは厳しいなぁ~と思う子もいます。
せめて相談さえしてくれれば打開策はあるのに・・・・・・
と日々悶々としている山﨑でした。