こんにちは。
オンライン理系専門塾プロパス
山﨑です。
インフル、流行っていますね…
至る所で学級閉鎖やら学年閉鎖を耳にします。
私が行っている学校も各学年で
閉鎖してオンライン対応に切り替えています。
こういうときやっぱりオンラインは最強ですね(笑)
さて、そうは言っても他人ごとではありません。
つい先日もご近所の方が罹っていて、
「もう二度と罹りたくない……」
とかなりしんどそうに言っておられました……
確かに罹りたくないですよね。
もし罹ってしまったら
しんどくて何もやる気にならない……
となり、いろんなことが滞ります。
あぁ、あの時
インフルになっていなければ……
そうです。
やらなきゃいけない課題や進めようとしていた勉強。
すべて計画が破綻してしまいます。
11月までに終わらせようと思っていたのに……
ずれにずれ込んで予定より1か月遅れなんてことも。
そんなことにならないように
しっかりと体を守っていきたいところです。
まず、インフルなどに罹りやすい理由
の1つに【乾燥】があります。
この季節は乾燥しやすいので、
肌が乾燥して大変(*_*)という感じでしょうか。
もちろん肌の乾燥も困ったものなのですが、
インフルなどの感染を防ぐということを考えると、
【粘膜の乾燥】
に注意しないといけません。
粘膜……意外に耳にするものですが、
「粘膜と……」
と言われると、
きちんと答えられない人が多いと思います。
そもそも粘膜とは何でしょうか?
「粘膜とは、口、鼻、肺、胃、腸、生殖器など、
体の中の管状・袋状の器官の内部表面を覆う、
湿った膜」
のことです。
もっと詳しく知りたい方はこちらが分かりやすいと思います。

普段は、粘液を分泌して常に湿った状態を保ち、
「微生物などの外敵の侵入を防ぐバリア」の役割を
果たしいるのですが、これが乾燥してしまうと
バリアとして機能しなくなります。
そのため、細菌やウイルスが入りやすくなり、
病気になってしまいやすくなるわけです。
そんな【粘膜の乾燥】を防ぐために、
積極的に取っておきたい栄養素があります。
それが
ビタミンA
です。
※注意:ビタミンAだけ摂っておけば大丈夫!
というわけではありませんのでご注意ください。
このビタミンA、
どんな働きをしてくれるのか?
ちょっと知っておくとよいかもしれません。
ビタミンAの働き
ざっくりですがこんな感じです。
① 上皮細胞の遺伝子をコントロールして、
鼻・喉・腸の粘膜を潤してバリア機能を保つ
※上皮細胞とは、皮膚の表面、内臓の管腔、腺などを覆う細胞の総称のこと
② 免疫細胞の働きをサポート
③ 皮膚や目の健康維持にも関与
ビタミンAが多く含まれる食材
レバー・卵黄・ウナギ・バター・
にんじん・かぼちゃ・ほうれん草など
ビタミンAを上手に取るコツ
ビタミンAは脂溶性なので、
油と一緒に調理すると吸収率がアップします。
「にんじんと何かのオイル炒め」
「かぼちゃとナッツのサラダ」
などうまく組み合わせていくとよいです。
先ほども伝えましたが、
ビタミンAだけ摂れば粘膜の乾燥が防げるわけではありません。
他のビタミンやたんぱく質なども必要です。
ただ、ビタミンAの働きが大きいので、
しっかりと摂っていきましょう。
オンライン理系専門塾プロパス
塾長 山﨑慎太郎
(数学・物理担当&心理カウンセラー)
追伸
少しだけビタミンAの歴史について話します。
ビタミンAが発見されたのは1931年。
当時「眼球乾燥症」に有効とされました。
その後、「見る」という視機能に関係していることが分かり、
レチノールと名づけられました。
理由は、網膜のことをレチナと言います。
そこにたくさん含まれる物質ということで、
レチノールとなったのです。
1960年代になって、
抗腫瘍の作用などいろんなことが発見され、
今では遺伝子に直接働きかける物質として
重要なものと認識されるに至っています。
現在ではビタミンAという物質には
・レチノール
・レチナール
・レチノイン酸
というのが含まれていることが分かっていて、
その総称がビタミンAとなっています。
基本的には、食べ物の形から摂取するのがレチノール
(魚の油に豊富に含まれている)
それが体内で変換(酸化)されるとレチナール。
このレチナールが視覚の機能に関連する物質です。

